胃腸炎にかかると、何を食べていいのか分からなくなるよね。

吐き気、嘔吐、下痢といった症状がつらい中、正しい食べ物と飲み物を選ぶことが回復への近道になる。
この記事では、科学的根拠に基づいた胃腸炎時の食事ガイドを紹介するよ。吐き気があるときにおすすめの食べ物も参考にしてね。
最優先は水分補給
胃腸炎で最も危険なのは脱水症状。下痢や嘔吐で大量の水分と電解質が失われるからね。
WHO(世界保健機関)やAAP(米国小児科学会)は、胃腸炎治療の第一選択として**経口補水療法(ORT)**を推奨している。1
17の臨床試験を含むメタアナリシスでは、軽度から中等度の脱水に対して経口補水液が点滴と同等の効果を示し、入院期間の短縮や副作用の減少が確認されている。1
経口補水液(ORS)
経口補水液は水、糖分、電解質を最適な比率で配合したもの。市販のOS-1やポカリスエットなども選択肢になるけど、WHOが推奨する低浸透圧タイプ(245mOsm/L以下)が理想的。
スポーツドリンクは糖分が多めなので、飲み過ぎには注意。特に子供には、専門家の指導なしに大量に与えないようにしよう。
氷のかけら
吐き気がひどくて水分を摂れないときは、氷のかけらを舐めるのが効果的。一度に大量の水分を摂ると嘔吐を誘発することがあるから、少しずつ水分を補給する方法として有効だよ。
透明な液体
回復初期には以下のような透明な液体がおすすめ:
- 水
- だし汁・スープの上澄み
- ハーブティー
- 薄めたりんごジュース
- ココナッツウォーター
生姜で吐き気を和らげる
生姜は古くから吐き気止めとして使われてきた。
2024年の系統的レビューでは、15のメタアナリシスを分析し、生姜が様々な原因による吐き気と嘔吐に効果的であることが確認された。2胃の運動を促進し、セロトニン受容体に作用することで吐き気を軽減すると考えられている。
胃腸炎に特化した研究は限られているけど、試してみる価値はある。
生姜の取り入れ方
- 生姜茶:すりおろした生姜をお湯で淹れる
- ジンジャーエール(本物の生姜が入っているもの)
- スープに生姜を加える
濃縮サプリメントは大量摂取で下痢を引き起こす可能性があるので避けた方がいいよ。
ペパーミントティー
ペパーミントの香りには吐き気を和らげる効果がある。胃の不調に効くお茶でも紹介しているけど、ペパーミントティーは水分補給と吐き気緩和の両方に役立つ選択肢。
だし汁・スープ
米国消化器病学会は、固形食への移行期にスープベースの食事を推奨している。
だし汁やスープのメリット:
- 水分が豊富(約90%が水分)
- ナトリウム補給に優れる
- 温かさが胃を落ち着かせる
チキンスープ1カップで1日のナトリウム摂取量の約32%を補える。塩分を控えている人は薄味にしてね。
淡白な食べ物で胃を休める
バナナ、ご飯、アップルソース、トースト
これらは昔から「BRAT食」として知られているけど、現在の医学ガイドラインではBRAT食だけに頼ることは推奨されていない。栄養が偏るからね。
でも、これらの食品自体は胃に優しく、回復初期の安全な選択肢として有効:
- バナナ:カリウム補給に優れ、消化しやすい
- 白米:低脂肪、低繊維で胃に負担が少ない
- アップルソース:水分が多く、優しい甘さ
- トースト:シンプルな炭水化物として消化しやすい
米国小児科学会は、水分補給ができたら早めに通常の年齢相応の食事に戻すことを推奨しているよ。
クラッカー・プレッツェル
塩味のクラッカーやプレッツェルも、低脂肪・低繊維で胃に優しい。ナトリウム補給にも役立つ。
プレーンなジャガイモ
茹でたジャガイモは柔らかく消化しやすい。カリウムも豊富で、中サイズ1個で1日の約12%を補給できる。
バター、チーズ、サワークリームなどの高脂肪トッピングは避けて、塩だけで味付けするのがベスト。
タンパク質源
卵
シンプルに調理した卵は胃に優しく、1個あたり6gのタンパク質を含む。ビタミンB群やセレンも摂取できる。
油で焼くのは避けて、茹で卵やスクランブルエッグ(バターなし)がおすすめ。
低脂肪の鶏肉・肉類
高脂肪の肉は消化に負担がかかるので、皮なし鶏むね肉や赤身の肉を選ぼう。焼くかグリルで調理するのがベスト。
プロバイオティクス
ESPGHAN(欧州小児消化器肝臓栄養学会)の2023年ポジションペーパーでは、特定のプロバイオティクス菌株が急性胃腸炎の管理に推奨されている。3
特にLactobacillus rhamnosus GGとSaccharomyces boulardiiは、下痢の期間と入院期間を有意に短縮することが示されている。4
あなたへの提案: プロバイオティクス:簡単な初心者向けガイドと健康効果
プロバイオティクスは発酵食品からも摂取できるけど、胃腸炎の急性期には症状が落ち着いてから試すのがいいかも。
果物で水分補給
多くの果物は80~90%が水分。スイカ、いちご、メロン、桃などは水分補給に役立つ。
ただし、生の果物は食物繊維が多く消化しにくいことも。アップルソースのように調理された果物の方が胃に優しい場合があるよ。
避けるべき食べ物・飲み物
以下のものは症状を悪化させる可能性があるので控えよう:
- カフェイン:利尿作用があり、脱水を悪化させる可能性
- 高脂肪・揚げ物:消化に負担がかかり、下痢を悪化させる
- 辛い食べ物:胃を刺激して吐き気を誘発
- 糖分の多い食べ物・飲み物:特に子供の下痢を悪化させる
- 乳製品:胃腸炎後は一時的に乳糖不耐症になることがあり、1ヶ月以上続くこともある
- アルコール:脱水を悪化させ、胃粘膜を刺激する
まとめ
胃腸炎の回復で最も大切なのは適切な水分補給。経口補水液を中心に、少量ずつ頻回に水分を摂ることが基本。
食事は淡白なものから始めて、バナナ、白米、トースト、スープなど胃に優しい食品を選ぼう。生姜やペパーミントは吐き気緩和に役立つことがある。
症状が落ち着いたら、早めに通常の食事に戻すことが栄養面でも重要。無理せず、体の声を聞きながら回復を待とう。
病気の時に食べるべき食品も参考にしてね。
Hartling L, et al. Oral versus intravenous rehydration for treating dehydration due to gastroenteritis in children: a meta-analysis of randomised controlled trials. BMC Med. 2006;4:14. PubMed ↩︎ ↩︎
Adetunji CO, et al. Ginger for treating nausea and vomiting: an overview of systematic reviews and meta-analyses. Eur Rev Med Pharmacol Sci. 2024;28(2):762-774. PubMed ↩︎
Szajewska H, et al. Probiotics for the Management of Pediatric Gastrointestinal Disorders: Position Paper of the ESPGHAN Special Interest Group on Gut Microbiota and Modifications. J Pediatr Gastroenterol Nutr. 2023;76(2):232-247. PubMed ↩︎
Nemoto M, et al. Effects of probiotics in children with acute gastroenteritis: A systematic review and meta-analysis focusing on probiotics utilized in Japan. J Infect Chemother. 2024;30(4):315-322. PubMed ↩︎






